ネット端末としては最高。ガラケーの代替としては失格。

一週間前にXperia購入しました。

価格.comにレビューを書いたので、ここにもメモっておきます。

【デザイン】
ボディのデザインはカッコいいです。他のスマホの出来が可哀想になるくらい。

【携帯性】
意外と重い。サイズ的にもジーンズだと前ポケットには入らないので、後ろポケットに入れますが、壊れないか心配。バッグに入れる人は問題なし。キーロックは電源ボタンを短く押せばいいんですが、条件反射的に押せる位置じゃないので忘れていろんなアプリが起動したり勝手に着信したりします。

【ボタン操作】
ボタンはタッチパネルなわけですが、特に左右の端っこに表示されるボタンの反応が悪いです。ソフトキーボードの押し間違えは頻繁にやってしまいます。パソコンと違ってUndoがないので間違えると修正が面倒。ボリュームボタンに人差し指がかかるので、マナーモードが解除されたり、ボリュームが変化したりします。

【文字変換】
変換精度は非常に良いです。アルファベットの単語は予測変換を使うと後ろに半角スペースが入ってしまいます。英語圏の人は文章打ちに効率がいいでしょうが、日本人の私がアルファベットを打つのはログイン名やメールアドレスです。毎回スペースを削除する必要があるので逆におせっかいな機能です。またピリオドを打つと自動的に確定されるので、メールアドレスの自動学習は出来ません。メルアドやログイン名は単語登録しとくと便利です。パスワードは登録しちゃ駄目。

【レスポンス】
良いです。サクサク動きます。アプリの起動も非常に速いです。マルチタスクなので、ブラウザなどの場合はバックグラウンドで常駐しているためというのもありますが、新規に起動する場合も速いです。CPUが高速なおかげでしょう。iアプリのようにJAVAの起動画面がクルクル回るような待ち時間はありません。スクロールがぎこちないことはよくあります。

【メニュー】
画面下にある3つのボタンの機能は左からサブメニュー、ホーム、バック、となっています。困ったら左ボタンをおしましょう。常駐系アプリは終了メニューがなく、ホームを押すとバックグランドで常駐します。終了するにはjkAppSwitchなどのアプリをインストールして下さい。

【画面表示】
大画面、高解像度で、非常に美しいです。文句のつけようがありません。汚れないように液晶保護フィルムを貼ると良いです。画面の汚れふきで油汚れをとり、セロファンテープで糸埃を除去しつつ、泡が入らないように貼ります。大画面ゆえに結構難しいです。

【通話音質】
家族(docomo)に電話したら金属音のようなノイズがたえず入ると言われました。電話としてのXperiaは以下の点で不満があります。

・電話アプリの品質が悪く、着信動作でフリーズすることがある。・通話中にフリーズして電話を切ることが出来ないことがある。・キーロックを忘れるとポケットの中で通話開始していたりする。・バイブレータの振動が弱い。
フリーズは制限なしのマルチタスクゆえかもしれません。ガラケーのマルチタスクは制限だらけにして割込みを排除していたのでしょう。

【呼出音・音楽】
呼び出し音はデフォルトしか使っていません。音楽を着信音に使ったりもできるみたいです。
音楽プレーヤーとしてのXperiaは、ネット端末ならではの機能を備えていますが、電池消費が激しく音楽転送用のPCソフトMedia Goの出来が悪いことからおすすめできるものではありません。Media Goの代わりにdoubleTwistというPCソフトを使ってますが転送速度が異常に遅いです。XperiaのプレイヤーであるMediaScapeは悪くないですが、動作が重いし、ワンタッチで再生という訳にはいかないのでちょっと面倒です。音楽はやはりXperiaでなく専用プレイヤーが良いでしょう。

【バッテリー】
待受300時間とありますが、何も起動しない状態にしてXperiaを使うということはメリットをかなり削いでしまうため、ある程度アプリを常駐させた状態を前提に考えるべきでしょう。その上で300時間というのは全く期待できない数字です。現実にはその10分の1ですら不可能でしょう。

Xperiaがウリにしている機能を普通に使った場合は非常に悪いです。Timescapeの自動更新やGmail、Mediascapeの再生を停止した状態などといったアプリがバックグランドで生きていると、朝フル充電していても昼にはなくなってしまいます。私はiMoNiというiモードメール用のアプリだけを活かして、それ以外はAdvanced Task Cleanerというソフトで自動終了するように設定しています。どこまで伸ばせるか、実験中です。

【総評】
スマートフォンは通信業界に革命をもたらす言われています。今は発展途上なので、ガラパゴスケータイ(日本の従来型携帯)の代替としては機能不足です(おサイフケータイや赤外線通信非対応など。)それは知った上で購入したものの、1週間使ってみて、日本の携帯の素晴らしさを改めて実感しています。前の機種は4年前に発売された同じくソニエリのSO902iでした。これも電池のもちは良い方ではないですが、まだまだ現役で使えます。
2回線契約できる人(Xperia用にはb-mobileSIMというデータ通信専用のSIMもあるので実質1.3回線分くらいの料金になります)なら、ネット専用の超小型端末として最大のメリットを享受できるでしょう。ガラケーのフルブラウザは使ったことがありませんが、Xperiaのブラウザの性能はおそらくそれらに勝ります。特にDolphin BrowserというサードパーティのブラウザはAjaxだらけのページでさえPCと同等にレンダリングします。
Flash Playerはないので、Youtubeなどは付属の専用アプリを使います。
内蔵カメラの性能が優れている上、写真をすぐにWebサービス(Facebook, Picasa, Flickrなど)にアップロードすることが出来ます。これはとても便利です。
無料のアプリがたくさん出ていますが、審査がないため、スパムに近いアプリも沢山あります。気を付けましょう。

-- 2010-04-19追記

通話品質ですが、通話中にスピーカーをONにしてハンズフリー通話にした場合、ノイズだらけになります。これはXperiaのマイク感度が良すぎることと、ガラケーでは全機種が搭載していたノイズキャンセラがないことが原因のようです。まともにハンズフリーするにはヘッドセットが必須です。私は純正Bluetoothヘッドセットを注文しました。

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